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灼熱プールサイド2008では北京五輪米国水泳(競泳)代表選考会(2008/06/29~07/06・オマハ)を渾身の集中レポート!観戦情報や観戦記を掲載してきます!
灼熱速写:北京五輪米国水泳(競泳)代表選考会の写真です。
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04/15(火)|「特別な六日間」第一日目
第84回日本水泳選手権兼北京五輪代表選考会スペシャル

五輪選考会はいつも驚かされる。
それはよい驚きも有れば、残念な驚きもある。

私は今日、昼過ぎに外回りから会社に戻り、早速インターネットで予選の結果を眺めていた。
感想は、「比較的平穏だな〜」というものだった。主要選手はそれなりのタイムで泳ぎ(北島康介選手が予選から一分を切っていたのは「やるな〜」って感じだったけど)注目の選手も妥当な順位やタイム。流石に選考会。みんな堅くやってるな〜と余裕の構え(笑)

しかし、1種目だけ引っかかった。そう、女子400m個人メドレー。予選一位通過は春口沙緒里選手。ん?福岡世界選手権バタフライ代表だった春口沙緒里選手?
藤野舞子選手を押さえて一位通過?これは意外だ....決勝ではバタフライ得意の春口沙緒里選手だから前半先行で後半粘り強い藤野舞子選手が追いつくレースになるだろう。これは面白いな。と。単純にそれだけを思った。正直、五輪派遣標準どうとか...はあまり期待していなかった。

で、夜に行われた決勝。これは素晴らしいレースだった。
予想通り、バタフライ得意の春口沙緒里選手が飛び出す。100mを1:02.11。これは田島寧子選手の日本記録のラップよりも1秒1も早いタイム。背泳ぎで崩れるかと思ったらこれも肩の上がるとてもいい泳ぎ。2位の藤野舞子選手を5秒以上引き離す。さて、ここから春口沙緒里選手の苦手種目で藤野舞子選手の得意種目平泳ぎ。藤野舞子選手は少しでも追いつきたい。しかし、ここであせってはラストの自由形で力を発揮することが出来ない。ジレンマだったと思う。しかし、いいまとめ方をした、春口沙緒里選手が1:23.44かかったとのころを藤野舞子選手は1:19.61。3秒83追いつく。差は1.19。
ここからは意地の勝負だ。藤野舞子選手は国際大会の実績がありながらアテネ五輪選考会で4位に終わった経験を持つ。なんとしても五輪に行きたいはずだ。
死にものぐるいの追泳が始まる。対する春口沙緒里選手。淡々と本当に淡々と、その勢いのままに。
1位春口沙緒里選手4:38.94、2位藤野舞子選手4:40.14。どちらも派遣標準2(4:40.62)を突破し、めでたく北京五輪代表内定。
レース後のインタビューを聞くと春口沙緒里選手はあくまでも自然体。大物の風格。こういう選手が”はまる”と五輪という大舞台でも一回り大きな活躍をしてくれるかもしれない。そして、藤野舞子選手。レースからあふれ出ていた「どうしても五輪にでたい」という思い。その思いを大切にして欲しい。頑張って欲しい。純粋にそう思えるインタビューだった。

春口沙緒里選手の活躍。これが「良い驚き」。

日本はアテネ五輪でメダルを8つ獲得した競泳強国である。
だから、選考基準も非常に厳しい。
時には金メダリストだって選考されないことがありえる。

理屈ではよくわかっている。でも、実際そんなことが起こるとは考えにくい。
そう思っていた。

私は「金メダリストは強い」という当然の事実と同等の真理「スポーツはやってみなければわからない」ということを忘れていたのかもしれない。

女子400m自由形決勝。
本命はアテネ五輪800m自由形金メダリストの柴田亜衣選手、2番手にバタフライを捨て長距離自由形に掛けてきた矢野友理江選手というのが大方の予想。

スタート。得意のドルフィンで矢野友理江選手がするっと前に出る。それをバタバタと追いかける柴田亜衣選手。25m付近で追いつくのだけど、ペースが上がらない。頭が下がり、ピッチばかりが上がり1ストロークで進む距離が稼げない。まるで短足のかけっこみたい。バタバタ足を動かしているが前に進まないという感じ。ターンの度に矢野友理江選手が少し前に出てそれを追いすがる。その繰り返し。結局最後までペースは上がらず柴田亜衣選手4:10.38、矢野友理江選手4:11.56。派遣標準(4:08.43)突破ならず。
インタビューでの柴田亜衣選手は目がうつろ。茫然自失、今まで見たことのない表情だった。
しかし、これまでも1レース失敗しても次のレースで盛り返す事の出来る選手だ。金メダリストの輝きをもう一度見てみたい。なんとしても800m自由形では輝いて欲しい。

柴田亜衣選手の失速。これが「悪い驚き」

この日、代表内定したのは3名。女子400m個人メドレーの二人と男子400m自由形の松田丈志選手だ。
前半からの積極的な飛び出し、300mまで日本記録を上回るレースだった。松田丈志選手にとってこの種目で代表権を獲得することで大激戦が予想される男子200mバタフライを心理的に優位に進めることが出来る。ここら辺の心理がレースにどう影響するのか興味深いところだ。

ベテラン勢の活躍が期待された男子400m個人メドレーは残念ながら派遣標準(4:16.86)突破ならず。
1位は森隆弘選手4:17.34 、2位佐野秀匡選手4:17.81。尚、6位には高校2年生の鮫島渓太選手が4:22.91で入る。

準決勝種目では、
世界記録更新の期待がかかる北島康介選手が男子100m平泳ぎで日本記録に後0.13と迫る59.66の好タイムで1位通過。2位通過はベテラン山下誠選手と末永雄太選手が1:01.00同タイム。注目の立石諒選手が4位通過1:01.24。決勝では北島康介選手は59.13の世界記録に挑むことになるであろう。派遣標準は1:00.84。

準決勝:女子100mバタフライでは土肥亜也子選手が58.59日本新で一位通過(決勝堅くならないように!)。2位通過は中西悠子選手59.44。3位通過に注目の59.69。4位通過は200mバタフライで注目されている星奈津美選手1:00.28。山梨学院大は決勝に2名進出(加藤ゆか選手、5位通過の松下絵里奈選手)。派遣標準記録は58.78。

準決勝:男子100m背泳ぎは2名が派遣標準(54.67)を突破(決勝で突破しなければ代表に内定されないが)。1位通過は森田智己選手54.48。2位通過は宮下純一選手54.61。3位通過が入江陵介選手54.70。決勝でも大激戦が予想される。
04/15(火)|第84回日本選手権兼北京五輪代表選手選考会第1日目結果
【北京五輪代表内定】
男子400m自由形 松田丈志
女子400m個人メドレー 春口沙緒里
            藤野舞子

【新記録】
準決勝:女子100mバタフライ 土肥亜也子 KONAMI 58.59 日本新

【結果】
準決勝:女子100mバタフライ
 1 土肥亜也子 KONAMI 58.59 日本新
  27.53・58.59
 2 中西 悠子 枚方SS  59.44
 3 加藤 ゆか 山梨学院大  59.69
 4 星 奈津美 スウィン大教  1:00.28
 5 松下絵里奈 山梨学院大  1:00.49
 6 佐々木 恵 近畿大  1:00.61
 7 岡田  愛 キッツウェルネス藤沢  1:00.71
 8 奥村 綾香 近畿大  1:00.77
 9 押味 正恵 JSS長岡  1:00.82
 10 黒木 綾乃 福岡大  1:00.92
 11 飯窪 麻未 山梨学院大  1:01.03
 12 宮本 悠衣  藤村女子   1:01.14
 13 吾郷みさき イトマン  1:01.22
 14 乙部  舞 ユアー蕨  1:01.30
 15 宮竹 由紀 東急SC  1:01.54
 16 正田千登勢 群馬SS  1:01.57

準決勝:男子100m背泳ぎ
 1 森田 智己 セントラルスポーツ  54.48
 2 宮下 純一 ホリプロ  54.61
 3 入江 陵介 近畿大  54.70
 4 山口 雅文 ミズノ  55.25
 5 中野  高 ミズノ  55.26
 6 内田 征平 セントラルスポーツ  55.33
 7 古賀 淳也 スウィン埼玉  55.34
 8 清水 洋平 中央大  55.71
 9 渡邉 一樹 セントラル東戸塚  55.80
 10 庄司 有太 秋田ゼロックス  55.82
 11 竹内 勇紀 大垣共立銀行  56.06
 12 竹本 崇志 中央大  56.50
 13 丸山  諒 早稲田大  56.51
 14 佐々木 学  中京大   56.99
 15 阿由葉 寛 筑波大  57.08
 16 塔本 茂貴 福岡大  57.27

準決勝:男子100m平泳ぎ
 1 北島 康介 日本コカ・コーラ  59.66
 2 山下  誠 秋田ゼロックス  1:01.00
 2 末永 雄太 T.アリーナ  1:01.00
 4 立石  諒 キッツウェルネス藤沢  1:01.24
 5 松枝 孝男 法政大  1:01.48
 6 大崎 拓朗 東海大  1:01.78
 6 角川 隆明 筑波大  1:01.78
 8 崎本 浩成 ワセダRC  1:01.80
 9 朝日  翔 早稲田大  1:01.88
 9 岡?晃一郎 筑波大  1:01.88
 11 今村 元気 ムラサキSP  1:01.92
 12 白井 宏幸  中京大   1:02.27
 13 米原 亨祐 自体校  1:02.36
 14 天満  宏 OahuClub綱島  1:02.41
 15 木村 太輔 自体校  1:02.47
 16 楠田 晃大  中京大   1:02.51

決勝:男子400m個人メドレー
 1 森  隆弘 アカデミ長崎 4:17.34
 2 佐野 秀匡 ミズノ 4:17.81
 3 本崎 智久 自体校 4:18.33
 4 吉井  純 尼崎SS 4:19.30
 5 谷口 晋矢 自体校 4:21.82
 6 鮫島 渓太 アテナAMC 4:22.91
 7 仁木 康浩 日本体育大 4:24.81
 8 三木 二郎 ミズノ 4:26.37

決勝:男子400m自由形
 1 松田 丈志 ミズノ 3:47.36 派遣標準2突破
 2 日原 将吾 中央大 3:51.13
 3 内田  翔 群馬SS 3:51.93
 4 櫻井 裕司 東京SC 3:54.54
 5 川下 淳太 近畿大 3:55.27
 6 栗田 康弘 早稲田大 3:55.79
 7 園中 良次 きらら山口 3:55.80
 8 西尾 裕樹 筑波大 3:56.65

決勝:女子400m個人メドレー
 1 春口沙緒里 大野城SC 4:38.94 派遣標準2突破
 2 藤野 舞子 FBインター 4:40.14 派遣標準2突破

 3 加藤  和 福島SS 4:41.68
 4 天野 美沙 桐蔭横浜大 4:44.13
 5 坂井菜穂子 山梨学院大 4:46.10
 6 森下 愛子 日体大大学院 4:48.22
 7 中村 咲子 東京SC 4:51.78
 7 作道  舞  藤村女子 4:51.78

決勝:女子400m自由形
 1 柴田 亜衣 T.アリーナ 4:10.38
 2 矢野友理江 KONAMI西日本 4:11.56
 3 米永 智香 鹿屋体育大  4:11.76
 4 貴田 裕美 ALSOK群馬 4:13.73
 5 小口 綾乃 セントラル池袋 4:16.45
 6 小川  栞 初芝 4:16.46
 7 宮部加奈子 枚方SS 4:16.71
 8 越智麻土香 イトマン 4:16.79